Introduction: 片持ち棚の製作
壁に穴をあけずに取り付けられる片持ちの棚を作ってみます。
今回は軽く丈夫なMDF材を使ってみます。板厚は2.5mmです。
Step 1: レーザーカッターの準備
レーザーカッターの電源と、換気ファンの電源の設定を入れておきます。
買ってきた板を仮設置して、レーザーヘッドの高さを板に合わせて調整しておきます。
Step 2: 展開図の読み込み
持ってきたEPSデータをIllustratorに読み込ませて、展開図をチェックします。
レーザーの切り方に応じて線種を変える必要があります。
今回は切り落としを赤で、部品名の焼き付けを緑で色付けします。
Step 3: 展開図のチェック
あと、事前に東急ハンズで買っておいた600 x 450 x 2.5 mmのMDF材に対して、きちんと図形が収まっているかを確認します。
また、ファイルのスケールなどを確認しておきます。
Step 4: レーザーカッターで切断
レーザーカッターにデーターを送るだけです。切断が自動的に始まります。
今回は切りやすいMDF材をつかったので2.5mmの板厚で、600x450材2枚分、20部品くらいで、30分程度で切れてしまいました!
Step 5: 切れた板のチェック
レーザーの出力がまずいと、板が切りきれなかったりバリが残ったりします。
初めての板では端材などで仮切してみると、材料を無駄にしません。
Step 6: 板をばらします
板をばらした状態です。123D Makeで作成すると、全ての部品に連番がつくので、複雑な組み合わせがあったり、部品が多くても、どこをどう組み合わせるかが、簡単にわかります。
Step 7: カットした板を、組立てます
組立は、部品番号が溝に書いてあるので、それに合わせてゆくだけでとても簡単。
Step 8: 完成!
こんな感じで完成。
Step 9: 取付
実際に机に取り付けてみました。
Step 10: 使ってみる
スキャナーの台にしています。インターロックで作っているので、結構重いものも置けそうです。
感想:
・たぶん、同様な機能を持つ棚を通常の木工で作成すると、図面作成含めて1、2日かかると思われるので、レーザーのほうが早い。特にこのような細かい造形(特にinterlockのような高精度が要求される形)が簡単に作れる。
・インターロック interlock 形式の組み上げは、特に強度が強くできるので、軽くて薄い板を使えるので安く上がる。 (今回の600 x 450 x 2.5mmのMDFは、一枚数百円。普通の材木でやるともっと丈夫な板をつかわないといけないし、端材も結構出て無駄が多い)。
・3Dモデラーで試行錯誤が容易。パソコン上でできて、手軽。今回はAutodesk 123D Design と123D Makeを使いました。